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マイカー保有/レンタカー/カーシェア/カーリース、それぞれのメリットとデメリットは?FP花輪陽子と考えよう

「マイカー保有」「レンタカー」「カーシェア」「カーリース」それぞれのメリットデメリットは!?FP 花輪陽子と考えよう
「マイカー保有」「レンタカー」「カーシェア」「カーリース」それぞれのメリットデメリットは!?FP 花輪陽子と考えよう

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マイカーを保有するのか、車を使う都度にレンタカーやカーシェアなどを利用するのか、カーリースを利用するのか、カーライフスタイルは様々です。実際に家計目線で考えた場合、どのスタイルがよいのでしょうか。それぞれメリットとデメリットがあるので一緒に考えていきましょう。

マイカー保有のメリット、デメリット

まず、マイカーを保有するメリットとしては資産になるということが大きいでしょう。ただし、自動車保有にはコストがかかります。自動車維持費は住居費、教育費、保険料などと並んで家計を回す上で大きな固定費となるからです。一度、購入してローンを組んでしまったら見直しをすることも早々にはできません。目先の欲しい!という気持ちからローンで買ってしまうのではなく、自分の家計の中からどれくらい自動車に回す予算があるのかをしっかりと考えましょう。

総務省の家計調査によると、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の交通・通信費の平均は4万9610 円(うち自動車等関連費は2万5764円で内訳は自動車等購入7177円、自動車購入425円、自動車等維持1万8162円)です。

また、新車の平均購入価格は約214万円です(平成19年 乗用車市場動向調査 新車の平均購入価格 全国/一般社団法人日本自動車工業会)。7年乗車すると仮定すると、現金購入の場合でも1年あたりで約30.6万円(月2.55万円)のコストになります。

1ヶ月あたりの自動車の維持費は平均1万1800円(2017年 全国カーライフ実態調査/ソニー損害保険株式会社)です。自動車維持費にはガソリン、自動車整備費、駐車場借料、自動車保険等の維持費用などが挙げられます。つまりざっくりと自動車を保有するには、毎月4万円弱かかるということになります。

子育て世代は住宅ローンを抱えていたり、子供の教育費にもお金がかかったりするので全てを自動車にかけることはできません。具体的には住居費の上限は世帯の手取り月収の30%、教育費は15%程度とお伝えしています。

「家計調査(家計収支編、2017年・速報値)」によると、「夫婦共働き世帯」の世帯収入は1か月60万8491円で、世帯年収は約730万円です。給料から税金や社会保険料などを引いた手取り月収は、1か月当たり約50万円になります。例えば、毎月の住宅ローンの返済と維持費(マンションの場合の管理費など)を合わせた住居費が30%の15万円、教育費が15%程度の7万5000円なら残るのは27万5000円です。

水道光熱費の平均は月2万1164円、食費は7万4584円(総務省の家計調査によると、2人以上の世帯のうち勤労者世帯)と毎月かかる生活費に約10万円かかります。残りが約17万5000円です。この中から医療費や保険料、貯金、被服費や美容費、教養娯楽費などにもかけていかなければなりません。どれくらい現実的に自動車にかけられるのかを考えなければならないことが分かります。

レンタカー、カーシェアのメリットデメリット

自動車維持費を大幅にカットするには自動車の保有を辞めて、カーシェアリングやレンタカーに切り替えることも考えられます。あるいは自動車を利用する時に都度タクシーに乗るという方法も考えられます。

例えば、カーシェアリングは月額基本料金1000円(利用料金込)程度を支払うことで、15分200円(1時間当たり800円)程度で借りられるなどのサービスです。ガソリン代も込みで、出かける前にスマートフォンで予約をして乗ることができます。

レンタカーも格安レンタカーを利用すれば12時間で2500円程度からというサービスもあります。しかし、カーシェアリングやレンタカーのデメリットとして、混雑時は借りられない時もあり、好きな車をいつでも借りられるわけではありません。また、ナンバープレートなども選ぶことができません。

必要な時だけ借りればコスト安になることもありますが、時間当たりの価格では割高になる場合もあります。そのため、地方や郊外に住んでいる人、駅から徒歩20分などと離れているエリアに住んでいる人には現実的な方法ではないかもしれません。例えば、駅近の都心に住んでいて、月一で遠出する時だけ車を使うという人はレンタカー、子供の習い事に週1回2時間だけ車を利用するという人はカーシェアリングという方法もありでしょう。ライフスタイルや利用シーンによっては都度借りるというスタイルもありえますが、自動車を利用する頻度が高い人がこのスタイルにすると割高になる可能性もあります。

カーリースのメリットとデメリット

最近注目をされている自動車の使用方法がカーリースです。法人のイメージもありますが、マイカーリース、個人カーリースと呼ばれています。カーリースとは、自分の好きな自動車を月々のリース料を支払うことで一定の期間貸してもらう仕組みのことです。契約期間は通常は数年間と長期に渡ります。

カーリースのメリットとしては車種が選べる、オプションも選べる、ナンバープレートも選べるということです。はたから見たらマイカーを保有しているのと違いが分かりません。ステイタスのために乗ってみたい車があるという場合もカーリースを活用できるのです。

また、使いたい時に利用でき時間当たりのコストが安くなる、法定費用が含まれているので費用を定額化しやすいなども挙げられます。個人事業主や法人の場合は節税効果も非常に高くなります。カーリース大国アメリカと日本のカーリースの利用率を比べてみるとその差は15倍以上にもなります。米国のカーリースの利用者割合は33%です。自動車ローンよりも少ない負担でよりハイスペックな自動車を利用できるため人気があるのです。

対する日本でのカーリースの利用者割合は約1.5%です。ただし、自動車の乗り方で最も伸びている分野のため、今後もその市場は広がっていきそうです。日本でも沖縄県に関してはカーリースのシェアは20%です。気候から車が錆びやすいので10年以上の保有を検討した際に、購入するという選択肢の需要が低いからです。

保有にこだわり過ぎずに、よりよいカーライフスタイルに焦点を当てた場合、満足度をお金に変えた場合、カーリースも一つの選択肢として検討の価値があります。実際にコスト計算をして見ましょう。

例えば、おトクにマイカー 定額カルモくんで世間的にも人気のホンダN-BOXのある車種をリースする場合(7年賃貸)、1ヶ月の費用は2万3220円です。料金には法定費用、仲介手数料、サポート料などが期間分含まれています。こちらに駐車場や任意保険などの自動車の維持費が別途加わるので、1ヶ月あたりの平均的な維持費1万1800円を加えると月3万円程度になります。選ぶ車種や期間にもよりますが、新車を購入してマイカーローンで返済をするより月々の支払い額が抑えられる場合も多いです。

カーリースのデメリットとしては支払いを終えても自分の資産にはならないことです。契約期間が終わったら、リースを延長する、他の自動車で再度リース契約をするなどの方法があります。

まとめ

お金の専門家としては、目先の「欲しい」でクルマを選ぶのではなく、家計全体の中でどれくらいを自動車にかけることができるのかを考えてみることをおすすめします。毎月、住居費が30%、教育費に15%、食費はいくらなど自由に使えるお金が何%でその中で車にかけられるお金は月にいくらという現実と向き合うことが大切です。車にかけられる予算と満足度から考えて、保有、レンタカー、カーシェア、カーリースなどコストと利便性でどれがよいのかといったことを考えるとよいですね。

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よくある質問

Q:マイカー保有にかかる費用はどのくらい?

A:マイカーの平均購入額は約214万円。7年使用すると考えると1年あたり約30.6万円のコストです。税金や自賠責保険などの法定費用や燃料代、メンテナンス代や駐車場代などの維持費は1ヵ月あたり平均1.18万円となっており、マイカーを保有するには毎月4万円弱かかることになります。

Q:カーリースのメリットって?

A:カーリースのメリットは月額料金に法定費用が含まれているので費用を定額化しやすいこと、契約者は購入と同じように好きな車を自由に選べること、ナンバーも希望のものが選べることなどが挙げられます。

Q:レンタカーやカーシェアはマイカーとしても有効?

A:車の維持費を大幅にカットする方法としては、マイカーを所有せずレンタカーやカーシェアを利用することも考えられます。必要なときだけ借りればコスト安になることもありますが、時間当たりでの価格では割高になる場合もあります。日常的に車を使用する場合はレンタカーやカーシェアはあまり現実的な方法ではないでしょう。

※記事の内容は2018年5月時点の情報で執筆しています。

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